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こどもにどんな絵本を読んであげればいいか分からない!という方に、おすすめの絵本をご紹介します!!

【3歳から読んであげたい絵本】『そらまめくんのベッド』(28ページ、2分20秒)

子供に絵本、読んでますか!?

今日は、『そらまめくんのベッド(なかやみわ)』をご紹介します。

19.5cm×27cm(たて×よこ)

この本の星評価は次のとおりです!!

 ・他人との関わり方を学べる度 ★★★

 ・生命誕生の尊さを学べる度 ★★★

 ・色々な豆について学べる度 ★★★

他人との関わり方が学べます。

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このベッドで寝ているのが主人公のそらまめくん

自分のふかふかのベッドが大のお気に入り。

見た目はおだやかなそらまめくんですが、実はちょっと嫌な奴です。

ストーリーを簡単にご紹介しますと・・・ここからはネタバレを含みますよ!一応。

 そらまめくんがあまりにも気持ち良さそうにベッドで寝ているのを見て、えだまめくん、グリーンピースのきょうだい、さやえんどうさん、ピーナッツくんが、それぞれそらまめくんのベッドで寝かせてほしいと頼みにきます。

しかし、自分のベッドが宝物すぎて、誰にも使わせたくないそらまめくんは、何かと理由をつけて、全員断ってしまいます。その、断る時の理由も「きみにはおおきすぎる」とか「きみにはじぶんのかたいベッドがおにあいさ」とか、なんだか嫌な奴なのです。

そして、ある日、そんなそらまめくんの宝物のベッドがなくなってしまいます

えだまめくん、グリーンピースのきょうだい、さやえんどうさん、ピーナッツくん、誰に聞いてもベッドがどこにあるか知りません。

それどころか、「ぼくらにベッドをかしてくれなかったばつさ」とまで言われる始末。

・・・え?いじめか?みんなでベッド隠したのか?

一瞬、そんな考えが頭をよぎりますが、その後、そらまめくんのことが心配になったみんなは、自分のベッドを貸してあげようとします。

あっ、よかったよかった。いい話になってきたぞ。

と思ったとたんに肩透かし。そらまめくん、ベッドを貸してくれようとしたみんなに「ちいさい。」「ほそい。」「うすい。」「かたい。」とダメ出し。

確かに、ベッドは大事だよ。寝付けないもんね。でもね、そらまめくん。みんな、自分のベッドを貸してくれようとしてるんだよ。もっとほかに断り方があるんじゃないかな・・・。などとモヤモヤしながら、お話は後半へ続きます。

生命誕生の尊さが学べます。

そらまめくんがようやく見つけた宝物のベッドは、うずらが卵をかえすのに使っていたのでした。

そらまめくんは、うずらのでかさにビビったのと、うずらが卵をかえすところを見たくなってきたことから、卵がかえるまで近くで見守ることにします。

そして、何日も自分の宝物のベッドの目の前で野宿をしたそらまめくん、ついに卵がかえる瞬間を目撃し、歓喜の舞

感動の瞬間を目の当たりにしたその時、そらまめくんの中で、何かが変わったのです。(たぶん)

そして、卵がかえったうずらは、ひなを連れてどこかへ行き、そらまめくんはベッドを取り戻せたのでした。

それから、例のまめたちと、ベッド奪還記念の宴を開き、明け方までどんちゃん騒ぎをした後、全員でそらまめくんのベッドで眠っていましたとさ

豆について学べます。

豆について学ぶって、何だよ!と思われるかもしれませんが、

実は、わが家の次女ずーずはピーナッツアレルギーなのであります。

2歳になる前に判明し、現在も完全除去しております。

親としては、もちろん、子供がピーナッツを口にしないよう、細心の注意を払っておりますが、本人もなるべく早く、自分が食べてはいけないものがあるという自覚を持ち、気を付けるようにしてもらいたいものだと考えておりまして。

そんな考えもあって、この絵本を読むたびに、ピーナッツくんが出てきたら「ずーず、これ食べられないよ」と教えていたところ、数か月後には、ピーナッツくんを指さし「じゅ(ずーずの一人称)、これたべられない」と言うようになったのです!

この絵本、買った甲斐あったわ~!

 ・・・というのがこの記事のオチのつもりだったのですが、この記事のためにこのお話を何度も読みながら、そらまめくんのことを考えていると、なんとも言えない違和感がどんどん膨らんで、最終的に、1つの仮説を立てるに至ってしまいました。

そらまめくんはもしかして「型にはまらないタイプの人」?

大人でも、たまにこういう人いませんか?

何かに異常に執着して、自己中心的で、他人にダメ出しして、たまに感傷的になって、酒飲んで、全部水に流しちゃう人、ね。

子供には、「世の中にはこういう人もいるんだよ。」という勉強になっていいんじゃないかと思います。うん。

それにしても、えだまめくんたちは偉いなぁ。

 

今宵のおやすみ前は、こちらの1冊でいかがでしょうか。

ではまた!