【2歳から読んであげたい絵本】『ともだちや』(32ページ、3分20秒)
子供に絵本、読んでますか!?
今日は、『ともだちや(作:内田麟太郎、絵:降矢なな)』をご紹介します。
24,5cm×20.5cm(たて×よこ)
サブキャラが魅力的っ!
この絵本は、キツネとオオカミが主人公で、この2人の間に少々くすぐったい感じで友情が芽生えていくストーリーです。
そして、物語の最初と最後に登場するのが、この絵本のナビゲーターのような役割のミミズクのじいさん。
このミミズクのじいさんが実にいい感じでして、セリフもほとんどないのですが、なんとも言えない、おじいさんらしい絶妙の語り口で、絵本の世界に引き込んでくれる気がします。
あと、ちょっとガキ大将的なキャラのクマも憎めません。
このクマは、かなり偉そうにしてますが、さみしがり屋であることを前面に押し出しています。
ビジネスセンス知育度高し!
さみしがり屋のキツネは、1時間当たり100円の報酬で、お客と友達になる「ともだちや」なるビジネスを起業しています。
さみしがり屋のキツネにすれば、時間限定で友達になってあげることで、報酬ももらえて、自分のさみしさも紛れて、一石二鳥のビジネスを発案していますね。
また、この絵本が発刊された当時(1998年)では、誰も信じなかったかもしれませんが、この記事執筆現在(2018年)、「レンタル友達」なるものがビジネスとして成立しています。合コンに友達として来てもらったり、好きなアーティストのライブについてきてもらったり、などなど、一緒に行ってくれて気を遣わなくていい友達がいない人のためのビジネスのようです。私が見たサイトでは、報酬はキツネの120倍(性別指定無料、年齢指定無料、服装指定無料、容姿指定無料、交通費別途)でしたけどね。
小さい頃から、このようなビジネスセンスに接することで、商機に対する鋭い嗅覚が養われていく・・・のかもしれないなと、思うのです。
コミュ力知育度高しっ!
キツネのともだちビジネスのクライアント第1号は、クマでした。
キツネは、豪快なクマに圧倒されながらも、苦手なイチゴを笑顔でほおばり、好きでもないはちみつを大量に振舞われ、やっとの思いで200円を手にします。
そもそも、「コミュ力」というあいまいな定義の言葉の使い方が合っているのかどうか別にして、仕事とはいえ、苦手なイチゴを断るのではなく、笑顔でほおばることによって、クマは満足してくれてますよね!
こういうことができる能力は、大人になった時、きっとおおいに役立つことでしょう!
たった200円のために、2時間もがんばってえらいぞ!キツネ!
今宵のおやすみ前は、こちらの1冊でいかがでしょうか。
ではまた!