【2歳から読んであげたい絵本】『カッパもやっぱりキュウリでしょ?』(32ページ、3分)
子供に絵本、読んでますか!?
今日は、『カッパもやっぱりキュウリでしょ?(シゲタサヤカ)』をご紹介します。
26,5cm×21.5cm(たて×よこ)
キャラクターがかわいい
この絵本は、大人が読んでもかなり面白いと思います!!
かなりオススメ度高いです。
登場人物は、カッパとキュウリ(一応)です。
カッパ、目は白目で、鼻も曲がってて、それでもなんだか、かわいくないですか?
カッパにおんぶされてるのがキュウリ(一応)です。
キュウリ(一応)も、カッパにおんぶされている時は、目を閉じて苦しんでいますが、最終的には白目がパチッと開眼します。
この2人は両方天然ボケの漫才コンビのようで、カッパが天然ボケのツッコミ、キュウリ(一応)が天然ボケのボケ、ってな感じです。
独特の世界観
このお話は、寝る前に、冷蔵庫に好物のキュウリ(食べる方の)がないことに気付いたカッパが、自動販売機にキュウリを買いに出かけるところから始まります。
もうこの時点で、だいぶ面白いんですが・・・。
お話は、この後しゃべるキュウリ(一応)が登場して、さらに面白くなっていきます。
カッパが一人暮らししてる家とか、キュウリの自動販売機とか、実在する世界と空想の世界がほどよく混和していて、とても面白いです。
ストーリーが秀逸!
(ネタバレありです)
キュウリの自動販売機でキュウリを買った帰り道、カッパは、道の上にでっかいキュウリ(一応)が倒れているのを見つけます。
具合の悪そうなキュウリ(一応)を心配するフリをしつつも、大好物ですので、おいしそうに見えて仕方のないカッパ。
そこで、カッパは、キュウリ(一応)を看病して、病気を治してやり、それから食べてやろうと考えます。
キュウリ(一応)を自宅に連れて帰り、毎日おかゆを作って看病してやるカッパ。
でも、キュウリ(一応)の顔色は日に日に悪くなっていくようです。
ところが、病気が治ってきた、と言うキュウリ(一応)。
自分がキュウリ(一応)を食べようとしていることが、キュウリ(一応)に知られたのではないかと疑うカッパ。
もう家に帰れる、と言うキュウリ(一応)に逃げられないよう、カッパはキュウリ(一応)を家まで送っていくことに。
その帰り道、カッパとキュウリ(一応)が話をしていると、好物の話になり、キュウリ(一応)の好物がキュウリであることを聞かされたカッパは混乱します。
キュウリ(一応)がキュウリを食べるのか?と。
カッパ自体が(今のところ)公に確認されていない生き物で、そのカッパがキュウリを食べて一人暮らしをしていて・・・と、かなり非現実的なお話ですが、カニバリズムがNGという道徳観(?)はあるみたいです。
混乱するカッパは、こいつは何なんだ?・・・何なんだ?と自問します。
そして、到着したキュウリ(一応)の家。
表札には「フランスパンのいえ」と書いてあり、カッパは、キュウリ(一応)がキュウリではなく「パンなんだ・・・」と気付くのでした。
一見親切そうな人が本当に親切だとは限らないこと、思い込みや決めつけはよくないこと、カニバリズムは・・・、この絵本を読んでもらった子供たちは、どんなことを学んでくれるんでしょうね。
今宵のおやすみ前は、こちらの1冊でいかがでしょうか。
ではまた!