【0歳から読んであげたい絵本】『いない いない ばあ』(20ページ、45秒)
子供に絵本、読んでますか!?
今日は、『いない いない ばあ(ぶん:松谷みよ子、え:瀬川康男)』をご紹介します。
21cm×19cm(たて×よこ)
この本の星評価は次のとおりです!!
・名作度 ★★★
・絵のシュール度 ★★★
・0歳児食いつき度 ★★★
問答無用の名作です。
「いないいないばあ」といえば、両手で顔を隠して「いない いない・・・」からの、顔を出して「ばあ!」ですよね。
赤ちゃんに話しかける時のド定番で、赤ちゃんは、いないいないばあ大好きです。
何度やっても笑ってくれます。
その「いない いない ばあ」を絵本にしたのが本作です。
初版発行が1967年で、その後、改版が出るまでに72刷発行、そしてわが家にあるものが2015年発行の改版の236刷なので、300刷を余裕でオーバーということになります。
これはもう、絵本界のレジェンドと言っても過言ではないでしょう。
そして、この絵本の表紙がこちらです。
・・・え?
「くまの目、四白眼(黒目が中央に位置していて、白目が左右と上下にある状態)すぎじゃね?赤ちゃん怖がるんじゃね?」
と、一瞬ためらってしまうかもしれませんが、心配ご無用です。
この表紙でしっかりと免疫ができるのか、怖がるどころか、むしろ大喜びです。
ただ、あまり意思表示ができない頃から読み聞かせると、無反応に思えるかもしれません。
それでも、きっと、赤ちゃんの脳はすごく反応していて、意思表示ができるようになってくるとすごく喜ぶようになると思うので、無反応であっても、1日に何回か読んであげればいいのではないでしょうか。
「絵本は、いつから読んであげればいいのか」については、こちらの記事の後半にも書いております。
parychan-ehon-daisuki.hatenablog.com
ゴヤか!
絵本の本文では、先ほどの表紙のくまのほかに、ねこ、ねずみ、きつねとのんちゃん(子供)が「いないいないばあ」をします。
人間であるのんちゃんは、とてもかわいく描かれていますが、そのほかの動物たちは、見るものの不安感を掻き立てると言うか、まるでフランシスコ・デ・ゴヤを彷彿とさせる、シュールレアリズムなタッチで、目を見開いた状態が描かれており、なかでも、きつねの絵は、きつねの狡猾さがなんとも絶妙に表現されているように見えます。
ただ、それでも赤ちゃんは喜びます・・・。
0歳児の食いつき度、パねぇっす!
0歳児向けの絵本で、重版が繰り返されているものって、どれも食いつきがすごくいい印象ですが、もちろんこの「いない いない ばあ」もその例外ではありません。
やはり、重版されるだけのことはある、ということなのでしょうか。
わが家の長女そそそ(6歳)には、0歳の頃から読み聞かせていたところ、1歳半になる頃には、一人でこの絵本を膝に乗せて、「ばあー」「ばあー」と言いながら、自分ページをめくって読んでいました。
親バカで大変恐縮ですが、その1歳半のそそその姿がかわいすぎて、今でも目に焼き付いています。
今宵のおやすみ前は、こちらの1冊でいかがでしょうか。
ではまた!